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【徹底解説!】Flutter環境構築 Mac編 M1&Intel対応

この記事を読むのに必要な時間は約 17 分です。

この記事ではM1チップ 、Intel CPU 搭載MacでのFlutter 環境構築からデモアプリの起動まで解説します。

目次

  • Flutter SDK のインストール
  • SDKとはプログラム、API、サンプルコードなどをパッケージしたもです。
    導入することでflutterコマンドなども使用可能になります。

    Flutter SDKのダウンロード

    まずは公式サイトよりFlutter SDK のiOS 版をダウンロードします。

    flutter SDK

    ダウンロードファイルを任意のフォルダで解凍します。

    例えば、ホーム配下にdevelopment というフォルダを作成し、解凍して下さい。

    Terminal を開き、ホーム配下で下記コマンドを順に実行します。あるいはFinderからフォルダを作成して下さい。

    mkdir development
    cd development
    unzip ~/Downloads/flutter_macos_2.8.1-stable.zip
    ※flutter_macos_2.8.1-stable.zipはダウンロードしたversionに変更して下さい。
     

    これでFlutter SDKのインストールは完了です!

    PATHを通す

    解凍したFlutter SDKフォルダの配下にあるbinのパスを環境変数に設定します。

    環境変数に設定することで端末でのflutterコマンドの実行が可能になります。

    まずは下記コマンドで持っているMacのシェルがzsh かbash かを確認しましょう。

    echo $SHELL

    zsh の場合は下記コマンドを順に実行して下さい
    ※[PATH]を/Users/kurage/developmentのようにflutter SDK をダウンロードしたフォルダパスに置き換えます。

    echo 'export PATH="$PATH:[PATH]/flutter/bin"' >> ~/.bash_profile
    source ~/.bash_profile

    bash の場合下記コマンドを順に実行して下さい。

    echo 'export PATH="$PATH:[PATH]/flutter/bin"' >> ~/.zshrc
    source ~/.zshrc

    flutter コマンドが実行できない場合はVimでファイルを開き、直接export PATH=”$PATH:[PATH]/flutter/bin” と記入して保存して下さい。bash の場合も同様に.bash_profile に記入します。

    vim .zshrc

    Vimが開いたら「i」をクリックしINSERTモードに切り替え、下記のようにpathを直接入力し「esc」クリック、「:wq」と上書きコマンドを入力し完了です。

    export PATH="$PATH:[PATH]/flutter/bin"

    Vimの使い方は今度記事にしようと思います。

    ③flutter doctor を実行

    Terminal を開き、$ flutter doctor を実行します。
    ※実行できない場合はPATHを通すが完了しているか確認して下さい。

    flutter doctor

    これはFlutterの環境構築状況を確認するためのコマンドです。よく使うので覚えてしまいましょう。

    下記のように表示されたと思います。✖️マーク、!マークの項目が未インストールものです。

    flutter doctor

  • Android Studio のインストール
  • Android Studio はアプリの実行に必要なAndroid エミュレータのセットアップと起動や、プロジェクトファイルを作成などが可能な統合開発環境(IDE)です。VS code からAndroid エミュレータを立ち上げるためにもインストール必須です。

    ①Android Studio のダウンロード

    公式サイトよりAndroid Studio の利用規約を確認し、実行ファイルをダウンロードします。

    AndroidStudio-download-site

    規約の下部にAndroid Studio のバージョンを選ぶ箇所があります。

    ご自身のMacがIntel CPU搭載なら「Mac with Intel chip」、M1 チップ搭載なら「Mac with Apple chip」を選択します。

    AndroidStudio-download-site-Intel-Mac

    ダウンロードファイルをダブルクリックして、Applicationフォルダ にドラッグ&ドロップします。

    AndroidStudio-install

    セットアップ画面が開くので進めていきます。「Standard」を選択し、「Next」をクリックします。

    AndroidStudio-install-type

    好みですが「Darcula」を選択すると見やすいです。「Next」をクリックします。

    AndroidStudio-UI-theme

    components のダウンロード画面になるのでダウンロードし、Finish。

    androidstudio-component

    「Install」をクリックすると、Android Studio のインストールが開始します。終了したら「Finish」をクリックします。

    androidstudio-verify-setting

    ※旧バージョンのAndroid Studio を使用していた場合は、設定をインポートすることができます。
     表示が出た場合は「Do not import settings」をチェックして「OK」をクリックします。

    Android Studio を起動すると下記のように表示されると思います。インストールはこれで完了です!

    AndroidStudio-install welcome

    ②Flutterプラグインをインストール

    Plugins タブからFlutter と検索しInstall します。このときDartも同時にinstall されます。

    終わったらRestart IDE で再起動しましょう。

    AndroidStudio-plugin-flutter

    ③Android toolchain のエラー対応

    $ flutter doctor を実行して環境構築の状況を確認しましょう。

    まだ下記のようにAndroid toolchain の項目に!マークがついていると思います。

    Doctor summary (to see all details, run flutter doctor -v):
    
    [!] Android toolchain - develop for Android devices (Android SDK version 29.0.3)
        ✗ Android license status unknown.
          Try re-installing or updating your Android SDK Manager.
          See https://developer.android.com/studio/#downloads or visit https://flutter.dev/setup/#android-setup for detailed instructions.
    
    ※他の項目は省略しています。

    $ flutter doctor –android-licensesを実行すれば!マークは消えるはずですが、その前にSDK Manager、SDK Toolsタブで「Hide Obsolute Package」のチェックが外し、「Android SDK Command-line Tools」にチェックがついていることを確認して下さい。

    flutter-SDK-command-line-tools

    ※SDK ManagerはAndroid Studio Preferenceからもアクセスできます。

    AndroidStudio-preference

    「Android SDK Command-line Tools」のチェックを確認の上、下記コマンドを実行して下さい。

    flutter doctor --android-licenses

    これで$flutter doctor のandroid toolchain 項目がチェックされたと思います!

  • Visual Studio code のインストール
  • VisualStudio code ではAndroid Studio で作成したエミュレータの起動やプロジェクトファイルの作成が行えます。
    Android Studio より軽量で起動が速く、プラグインも豊富なことから、自分含めて多くの開発者に使用されています。
    インストールは必須ではありませんが、便利なのでAndroid Studioと気分で使い分けましょう。

    ①VisualStudio Code のダウンロード

    公式サイトからVisualStudio code をダウンロードします。

    VScode-download

    ダウンロードしたzipファイルをダブルクリックすると「Visual Studio Code.app」が作られるのでドラック&ドロップでアプリケーションフォルダに移動して下さい。これでインストール完了です。

    ②Flutterプラグインをインストール

    VisualStudio codeを起動して「Extensions」タブでFlutter と検索しインストールしましょう。このときDartもインストールされます。

    visualstudiocode-plugin-flutter

    VisualStudio codeのインストールは完了です!

    Xcode のインストール

    Xcode はiOS アプリ開発用の統合開発環境です。iOS エミュレータをVScodeやAndroid Studio から起動するためにインストール必須です。自分はファイル作成はVS code を使うことが多いのでインストール後はあまり使っていません。

    ①Xcode のインストール

    AppStore からXcode と検索しインストールしましょう。

    インストール後はAndroid Studio 、VS code でiOS エミュレータが起動できるか確認しましょう。

    Xcode-install

    ②Xcode installation is incomplete のエラー対応

    [!] Xcode - develop for iOS and macOS
        ✗ Xcode installation is incomplete; a full installation is necessary for iOS
          development.
          Download at: https://developer.apple.com/xcode/download/
          Or install Xcode via the App Store.
          Once installed, run:
            sudo xcode-select —switch /Applications/Xcode.app/Contents/Developer

    Xcodeのインストールは済んでいるので、書いてある通りの下記コマンドを実行します。

    sudo xcode-select —switch /Applications/Xcode.app/Contents/Developer

    再び$ flutter doctorを実行すると文言が下記のように変わっているかもしれません。

    [!] Xcode - develop for iOS and macOS (Xcode 11.2)
        ✗ Xcode requires additional components to be installed in order to run.
          Launch Xcode and install additional required components when prompted.

    その場合は下記コマンドを実行します。

    sudo xcodebuild -runFirstLaunch

    これで$flutter doctor のXcode 項目がチェックされたと思います!
    Web上でアプリを実行するにはChrome が必要になります。インストールしておきましょう。

    flutter doctor

    ここまででインストール作業は終了です!

  • デモアプリの起動
  • Android エミュレータを例にデモアプリを起動します。

    ①Android Studio での起動

    まずはプロジェクトフォルダを作成しましょう。ホーム配下で下記コマンドを実行します。

    「$ flutter create 任意のフォルダ名」はFlutterのプロジェクトファイルを作成するコマンドです。

    mkdir work  //今後このフォルダ下にプロジェクトを作成していきます。
    cd work
    mkdir flutterApp //ここが今回のプロジェクトフォルダです。
    cd flutterApp
    flutter create first_app

    Android Studio を起動しOpen からfirst_app を選択します。

    androidstudio-open

    Flutter/Dart のプラグインがインストールできているのに「Dart SDK is not configured」と表示される場合はSDKの設定ができていません。「Open Dart settings」をクリックします。

    androidstudio-dart-SDK-setting

    「Flutter」タブからFlutter SDK path にFlutter SDK のフォルダパスを設定します。

    androidstudio-dart-SDK-set

    次にAndroid エミュレータの設定を行います。右上のアイコンからAVD Manager を開きましょう。

    androidstudio-AVD-manager

    「Create Virtual Device」をクリック。

    androidstudio-virtual-device

    任意のハードを選択、「Next」をクリック。

    androidstudio-hardware

    任意のAPI (Pie以降を推奨) をダウンロードし選択、「Next」をクリック。

    androidstudio-api

    そのまま「Finish」をクリック。

    androidstudio-device-finish

    元の画面に戻るので再生ボタンを押してデバイスを起動します。

    androidstudio-device-set

    下記のようにスマホ画面が起動できます。また、「Open Android Emulater:デバイス名」からも起動可能です。

    andoridstudio-device

    デバイスが起動できても、下記のように表示された場合はプロジェクトSDKの設定が必要です。

    androidstudio-AVDmanager

    「File」から「Prohect Structure」をクリック。

    androidstudio-project-structure

    「Project」タブ、Project SDK で作成したデバイスを選択します。

    androidstudio-projectSDK-set

    flutter run をTerminalで実行してカウンターアプリが表示されれば起動成功です!

    flutter run
    androidstudio-resume

    ②Visual Studio Code での起動

    VS code でプロジェクトフォルダを開き、アンダーバーからDart言語を選択。デバイスを選択します。

    Terminal で「flutter run」を実行しAndroid Studio 同様に実行できれば成功です!

    VScode-resume

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